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ドラマ「時効警察」シリーズ
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「時効警察」☆☆☆/☆☆☆☆☆
「帰ってきた時効警察」☆/☆☆☆☆☆
「時効警察・復活スペシャル」☆☆☆/☆☆☆☆☆
今回は、テレビドラマの「時効警察」シリーズです
2019年10月11日から、第3シリーズ「時効警察はじめました」がスタートするのを記念して、GYAO!で、2006年に放送された初代の「時効警察」、2007年の「帰ってきた時効警察」、今回の第3シリーズを前にした「時効警察・復活スペシャル」を見ることが出来たのですな。これ幸いと一気見しましたよ。毎度、GYAO!さまさまですわ
「時効警察」という単語そのものは、ずいぶん前から知っていたのですが、こないなドラマだったとは、全く知りませんでした。なんせ、今回、一気見するまでは、「オダギリジョーの代表作だけど……時効警察って……あれ~~、タイムスリップものだっけか?」なぁんて思ってたぐらいですから……
さて、「時効警察」というのは、総武警察署時効管理課に勤務する警察官・霧山修一朗(オダギリジョー)が、「趣味」で、時効=公訴時効=が成立した未解決事件を捜査する、というコメディミステリードラマです。
やはり、第1期がドラマとしての完成度も高く、面白いですね。もちろん、最初からガチなミステリードラマではないんで、ものすごいトリックが仕掛けられていたり、驚くような犯罪隠蔽の形があるわけではないんですが、まあ、趣味がなかった警察官が、「時効事件の捜査」を趣味として初めて、時効が成立した真犯人たちと対峙(←それほど大した対峙じゃないけど……)していく……という話の流れに、各話とも、それなりのわくわく感やオチへの納得感は得られる仕上がりになっていた、と思いますよ
しかしながら、第2期シリーズはもう、ストーリーも、登場する時効事件も、犯罪が未解決となった理由やトリックも、相当に適当です。「ゆるい」というか、「脱力系」というか、悪ふざけ満載というか……。登場人物の人間関係や、物語の背景にあわせた「小ネタ」のぶっ込み頻度が高くなり、はっきり言って、ドラマとしては散漫で、かなり飽きます。一番最初にあったはずの「時効事件を趣味で捜査する警察官」というコンセプトも、殆どそれ自体が「ネタ」となってしまい、ドラマはより荒唐無稽化してます。一体、何をめざしていたのか、わからないですね。最初のシリーズが評判がよかったことからの「第2期」なんでしょうけれどねぇ……。制作メンバーもそんなに大変わりはしていないようですが、「数字が取れる」ということで、作る側の「自由度」が増したのかもしれませんね。必ずしもプラスにばかりはなってなかった印象だけど
そんな意味では、テレビ朝日ということで、この流れは基本、「トリック」の焼き直しみたいなものを感じますね。
なんでもそうですが、「成功体験」というのは忘れられないモノなんでしょうねぇ。ドーピングというか、薬物などで得られる高揚感にも似ている……とでも申しましょうか
柳の下に「なかなか2匹目のドジョウが居ない」ってのは世の常で、みんな知っているはずなんですがねぇ……
チャレンジが必要な新しいモノを作り出して行くというよりは、最終的な仕上がりがある程度想像の出来る、例え二番煎じや三番煎じであったとしても「安定した成果を示せるものを」と、色でも味でも出せる限りは出して行く……ってなモンなんですかね?
日本のテレビに限らず、ハリウッドでもそうですけどね……
閑話休題
店主は基本、テレビを見ない人なので、本日(11日)から始まる第3期シリーズも、そのうち機会があったら見るかもしれませんが、さほどに期待はしてません。ただ、直前放送の「時効警察・復活スペシャル」では、新キャラや新設定が加わっていたので、これが本体を再び、「ぐんっ」と新たなエンターテインメントと引き上げる起爆剤にはなるかもしれませんね~
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