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「クラゲの水族館」の本当の恐ろしさとは

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Spoiler Alert!
Jellyfish Aquarium: Kamo Aquarium in Tsuruoka-City
はい、クラゲで有名な山形県・鶴岡市の「加茂水族館」です

アタクシは元々、動物園とか水族館とか
そういう「生き物」を収集し、展示するような施設が嫌いです

いまでこそ、北海道・旭山動物園に象徴されるように
「行動展示」が行われるようになり
檻の中の動物たちも、野生に居る時のように
生き生きと動き回っていますが
それでもまだ
「捕らえられた」動物たちが
「狭い檻に閉じ込められた」状態で
死なない程度に餌付けされ
死んだような目をして
ぼーっとしている動物園は多いのでは?

かと思えば
エサ欲しさにさまざまな芸をする動物たち
跳んだりハネたり歌ったり……

そんな
人間の都合で飼い慣らされた生き物たちをみていると
哀れを通り越して不愉快になってきます
なので、動物園とか水族館とかは
基本的に嫌いです

そういわけで、結構、近所にあるにも関わらず
行ってませんでした、「クラゲの水族館」こと加茂水族館
しかしながら、友人などが酒田に遊びに来て

「どこか行ってみたいとこ、ある?」

となると、まあ、こちらはどうしてもリクエストの上位になります
仕方ないですなぁ……
かくして、行くことになりました
加茂水族館は、実際に館内の壁にも展示してますが
結構、壮絶な施設であります
いまでこそ業績もV字回復していますが
かつては「閉館」やら「身売り」やらを経験しています

まあ、これは、加茂水族館に限らず
国内外のありとあらゆる
「博物館」・「博物館類似施設」の宿命でもあるからです
というのも
どんな施設でも開館当初は来館者数(入館者数)が伸びますね
まあ、最初ぐらい伸びないと、それはかなりヤバイ施設ですよ
しかしながら
開館時の「目新しさ」が薄れると
どうしても、その後の来館者数は漸減していきます
グラフで描けば、それこそ文字どおりの「右肩下がり」です
それゆえ
「新規来館者」と「リピーター」の継続的確保が
この手の「箱モノ」を維持・運営していく上ではどうしても必要です

例えば「ディズニーランド」であったとしても
アトラクションが開館当初のまんまで
アップデートもなければ、リニューアルもないとしたら
如何にミッキーに魅力があったにしても
右肩下がりは避けられないでしょう
だからこそディズニーランドは
アトラクションの入れ替えや
ショーのリニューアルなんかを数年おきにやってるわけです
その昔、ウォルト・ディズニーが言った
「ディズニーランドは永遠に完成しない」という言葉は
ウォルトの言うところの
「この世に想像力が残っている限り成長し続ける」という
彼が依って立つ所とした「イマジネーション」への賛歌であると同時に
遊園地のような「箱モノ」にとっては
(……まあ、「装置産業」と言ってもいいでしょう)
リニューアルとアップデートこそが
来場者を、飽きさせず、常に引きつけるために
「必要不可欠なものであるっ!」

そんな示唆だったのではないでしょうか
(↑写真と動画はWDW)

しかしながら、実際の博物館・博物館類似施設は
遊園地ほど頻繁にリニューアルは出来ませんね

なぜならば、そもそもの「展示」に
テーマというか、一定の縛りがある上に
(……例えば、水族館で飛行機の展示をするには、それ相応の理由が必要)
公的施設であればあるほど使える予算に限りもあります

ハード(施設=箱)より、ソフト(展示物=中身)の充実優先は
そんな状況下での「苦肉の策」には違いないですが
考えようによっては

平等にチャンスが転がっている

そんなことかもしれません
……と、いうのも
加茂水族館が度重なる経営危機から「V字回復」出来たのも
何か新しいものを作る、リニューアルよりも
既にあったクラゲを生かし
クラゲに特化した展示へと
アップデートしたことにあるからです

カネがなければ知恵を使え!

加茂水族館は、その見本のような話でもあります
(ある意味、旭山動物園はその道の大先輩ですが……)
さて……
話を加茂水族館に戻しますが……

行ってみて、少しだけ、へ~~~と思ったことがありました
それは展示の内容です
クラゲを常時30種類以上だか展示しており
このクラゲの展示数や飼育数は「世界一」なんだそうです
アタクシが「へ~~~~~」と思ったのはクラゲではありません

魚の展示は、それこそ最上川の上流域にあたる
「渓流」からスタートしてどんどん川を下って「庄内浜」へ

アタクシ、一応、「学芸員」なる資格を持ってまして
こと博物館・博物館類似施設の展示にはウルサイ(笑)
しかも、大学時代には
博物館だの科学館だのでバイトもしてたしね
まあ、それはさておき、ですが……

そのアタクシが
「へ~~~~」と関心する展示構成になっておりました
さらに
先日、またまた希望者があり、アテンドしてきたのですが
ちょうど、冬期間ということで、「アシカショー」(だったか?)が休演で
展示の裏側を見て回る「バックヤードツアー」がありまして
「クラゲの飼育法」や「見せるためのコツ」を学ぶことができました

これが実に面白かった!
幾度となく経営危機をくぐり抜けてきた加茂水族館らしく
バックヤードは知恵と工夫の塊!
加茂水族館、恐るべし!
そう思った次第でした

が!
加茂水族館の本当の恐ろしさとは、この程度ではないのですよ

話を少し戻しますが
アタクシは、「飼いなさらされた野生」が嫌いです
なので、動物園も水族館も嫌いです

「水族館が嫌いだ!」

そう公言すると、必ず聞かれます
「なぜ?美しい魚たちにあんなに癒やされるのに??」

ワタシは応えてきました

「魚は喰うもんだ。見たり、釣ったり、触ったりするもんじゃない」

ところがところが
この加茂水族館にとっては「魚は喰うモノ」でもあります
ある意味、展示から飲食まで全てのメシのタネが「魚」です

魚の解説の脇にしれっと料理法が書いてあるだけでなく
(……それだけでも結構「外道」じゃないかと思いますが……)
館内にあるレストランでは
さきほど水槽のなかでひらひら泳いでいた魚たちが
「○○定食」として普通に食べることが出来ます
やられました

もちろん、「いけす」じゃないんで
水槽の中から取ってきて料理しているわけではありませんが……
普通に食います
↑上の2枚、この時はサワラがメインでした

マグロの解体ショーまでやっているかどうかは知りませんが
「魚をさばいて寿司を握ろう!」
なんつーイベントは普通にやっているようです

そしてそして
「クラゲの水族館」ですが……
もちろん、クラゲとても例外ではありません

食える限り、片っ端から喰ってます。外道の極みです(笑)
ラーメンに
ヨーカンに
漬物に
セールスポイントであろうが、世界一だろうが
人気キャラだろうが、復活の救世主だろうが
食います。喰らいます

この徹底ぶり
加茂水族館は本当に恐ろしい施設です(笑)

入場料は大人1000円ですが
年間パスポートが2500円なので
3回以上行くなら、最初から年パスの方がお得です
この値段設定も、微妙に恐ろしいっ!

そんな恐ろしさを
次はアナタが現場で!

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