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映画「13デイズ」/Thirteen Days

13デイズ ☆☆☆☆/☆☆☆☆☆

1962年の10月から11月にかけて起きた「キューバ危機」の発生から終結までの13日間を、当時のアメリカ大統領、JFK(ジョン・F・ケネディ=ブルース・グリーンウッド)の特別補佐官だったケネス・オドネル(ケビン・コスナー)の視点から描いたものです

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Spoiler Alert!

「キューバ危機」といっても、2020年を過ぎた今となっては、単なる歴史上の1エピソードにしか思えないでしょうが、これ、当時は大変な騒ぎだったんですね。人類が本気で「全面核戦争」の恐怖に震えた13日間だったのです。今からはまったく想像もつきませんけどね。

「なんでケネディは、フルシチョフ(ソ連の書記長)にさっさと電話しないんだ????」

そう思ってましたが、この頃って、まだ、アメリカとソ連との首脳間の「ホットライン」ってなかったんですね!

Wikiによると、米ソ間のホットラインは、この「キューバ危機」が起きた後の1963年8月30日に開設されたんですね!「キューバ危機」のころは、首脳同士が直接コンタクトを取り合える通信・連絡手段はなく、双方の国が大使館を通じて電報をやりとりするスタイルで、連絡には6時間もかかっていたそうです。こりゃ、戦争にもなりかねないわなぁ……

この映画の舞台のころ……1950年代後半から1960年代前半というのは、第二次世界大戦で核兵器(つまり原爆ですね)が使われ、世界中がその核兵器の圧倒的破壊力を認知しただけでなく、その力を使える国がアメリカだけでなく、ソビエト連邦、イギリス、フランスと広がって行った時代です

特にソ連が核を持ったことで、自由主義国家の代表・アメリカ合衆国と、社会主義国家の代表・ソビエト連邦が、お互いに核兵器を向け合って牽制し合う、という事態になってたわけです。この映画の「元」である「キューバ危機」とは、キューバにソ連がミサイル基地を建設している、ということが発端でしたね

思えばアメリカという国は勝手なモノで、自軍の核ミサイルはソ連に向けて全方位から囲むように配置しているのにもかかわらず、自国の近くに相手のミサイル基地が出来るのは怪しからん、って話ですから。しかしながら、この勝手な言い分で、アメリカ政府(ケネディ政権)は狂躁していきます

「いつ自分たちのアタマの上に核ミサイルが降ってくるかもしれない」

いやいやいやいや……そんな強力な兵器を使われ、その報復に同レベルの兵器を使ったら世界が滅びるでしょ!……ある意味、昔もいま(2021年)も、状況は同じなのですが、今よりも「核兵器の破壊力と恐怖」が「最近の出来事」であった50年代~60年代の人たちにとっては、これは到底看過出来ない問題、というわけです

いまはどこの核保有国であっても、核兵器の存在を国同士の交渉事に持ち出したりはしません。何故ならば、核兵器の実際の使用とは、お互いが倒れるだけの「愚」そのものだからです。唯一、北朝鮮だけが、対外交渉で核兵器の存在を「切り札」として利用しようとしていますが……

まあ、これは、仮に北朝鮮が1000発の核ミサイルを持っていて、これを世界中に向けて発射したとして、さすがに全部を、爆発する前に撃ち落とすことは、不可能ではないかもしれませんが、かなり困難な事態ですね

その一方で、仮に北朝鮮がどこかに向けて核ミサイルを発射して、その報復をアメリカから受ければ、実際には、北朝鮮という国家自体が地球上から消滅するようなレベルではあるのですが、肝心の北朝鮮が「おれたちゃ死ぬことも消滅することもちぃとも怖くない」を国是としている以上は、「お前がもし、先に手を出したら、この世から消してやる」といくら脅したところで何の効果もないわけで……

さすがのアメリカをもってしても、そのリスク(完全に相手=北朝鮮をやっつけることは可能だが、こちらも多少の核攻撃被害を受けるであろう)を考えると、多少は躊躇する……って話です。ここに多少の「外交カード」としての「核」があるわけですね

ですが、まあ、もし、本当にそのような「北朝鮮核危機」が起こるとしたら、アメリカは、北朝鮮がミサイルを発射する前に、北朝鮮国内のありとあらゆる軍事施設を空爆するなりして、「1発のミサイルを撃たれないようにする」でしょうね。そのためアメリカは日々、各国上空に軍事衛星を飛ばし、世界中で通信傍受を行っているわけですから

それでも、ミサイルを撃つ方は「どこに向けて撃つか」なんてコトは戦略上絶対に明かしません。一方、撃たれる方は、いつ、どこに、何発撃たれてもいいように防衛の網をかけなければなりません。例え仮に1発しかないにしても、北朝鮮のミサイルが、撃ち込まれる側、例えば日本なり韓国なりアメリカ(グアムやサイパン、ハワイ)を疲弊させる効果は十分に果たせる、ってわけです

そう考えれば、ここ数年話題となっていた「イージス・アショア(陸上イージス)」などのミサイル防衛システムというものが、どんなに天文学的費用を必要とするものかがわかる、ってもんでしょ。だったら、さまざまな手段を使って「撃たせないようにする」ほうが、費用対効果のある話ですがな

……って、ミサイル防衛の話はともかくとして……

この映画、つまり「キューバ危機」について言うならば、「人はわからないモノに対してはどうしようもない恐怖を抱く」ということですね。「わからないモノ」というのは、知識がないモノであったり、知識として知ってはいるけど本質が理解が出来ていないモノ……についてですね

映画を観ている限りでは、ケネディ大統領を含め、アメリカ人はロシア人が「どんな思惑で動いているか?」ということについて、おおよそわかっていません。乏しいデータに推論と推論を重ねているだけです

例えば、キューバにソ連の核ミサイル基地が出来たにしても、これが即発射可能になるわけでも、即発射されるわけでもありません。

それは当然です。繰り返しになりますが、この時代、核兵器が実際に使われた際の記憶は、現代に比べればまだまだリアルだし、映画にも登場しますが、核実験自体も、日常的に行われていたわけですよ

「核の恐怖」は現代よりも遥かに身近でした。加えて、仮に、間違ってであっても核ミサイルが発射されれば、核保有国同士が核ミサイルを使って相互報復する、まさに人類滅亡が十分に起こりうるのを肌身で知っていた……と、すれば、仮にソ連がキューバに核ミサイル基地を造ったところで、即、それを発射する、という結論につながるだろうか???

相手のロシア人なり、フルシチョフの人柄なりをもっと知っていれば、仮にキューバにミサイル基地が出来たにしても、それがすぐに発射されるものではなく、交渉の道具として使われるであろうことは、もちろん彼らもわかってはいましたが、もっと自信を確信をもって、より平和的手法で対処出来たのではないでしょうかねぇ

このキューバ危機をきっかけに、米ソ間に首脳同士が話し合えるホットラインが開設された、というのは実に象徴的ですね。まずは相手を知って理解すること。戦うにせよ、戦闘行為を選択せず交渉するにせよ、それが一番大事な話になりますねぇ

知彼知己 百戦不殆
不知彼而知己 一勝一負
不知彼不知己 毎戦必殆

孫子、ですね。「敵を知り、味方をよく知るなら、どんな戦いでもほとんど負ける心配はない。敵を知らなくても勝てることはあるが、負けることもある。敵のことも味方のことも知らないなら、何度戦っても必ず危ない結果となる」……そんな意味ですね

相手を「知ること」は何にしろ大事なんです。知って、理解して、対処する。今回の映画でも、当時のソ連首脳部について、もっと正確で深い知識があったら、ケネディ兄弟たちが巻き込まれ、引き起こしたクライシスは、もっと地味で、ドラマ性のない話になってたでしょうね。まあ、歴史の「IF」には違いないですが

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