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映画「サムライマラソン」

サムライマラソン ☆/☆☆☆☆☆

なんでも江戸時代末期に実際にあった「安政遠足(あんせいとおあし)」を題材にした小説「幕末まらそん侍」がベースとなった映画のようです。公開は2019年2月ですね

「安政遠足」というのは、江戸時代も末期に近づく1855年(安政2年)に、当時の上野国(こうずけのくに)安中藩主・板倉勝明が、藩士の鍛錬を目的に、総勢96人を、安中城(現在の群馬県安中市安中)から、碓氷峠の熊野権現神社までの間、約30キロを走らせた、というもので、「日本におけるマラソン競技の元祖」とされ、安中城趾には「日本マラソン発祥の地」という碑まであるんだとか

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Spoiler Alert!

この「安政遠足」、現代風に申すなら、距離的には30キロとまあ、本家のマラソンレースに比べ7割程度と短いですが、なんと、その標高差は、スタート地点とゴール地点では1000メートルもあるそうで、「マラソン」というよりは「登山レース」って感じですので、そりゃまあ、結構、大変なレースだったんでしょうねぇ

映画の中でも、みなさん、一応「武士」ですから、「刀」を最低でも一振りは抱えて行くわけで、それだけでも1.5キロぐらいの重しになりますし、こいつがまあ、長い物だから、携えて走るにしても、かなりバランスが悪い……。足元だって草鞋ですわなぁ……

そういうわけで、上司(この映画では殿様ですが)の思い付きで、部下が過酷なレースに放り込まれる……というのは、今も昔も同じ、ってことですねぇ。やれやれです

ちなみにwikiによると、1975年からは「安政遠足 侍マラソン」として、毎年5月の第2日曜日にレースが行われているそうで。参加者の半数が仮装して走る、という「ゆる~~い」もののようですね

さて、この映画、主演は佐藤健で、結構、いろいろな役者が勢揃いの作品となっています。が、すみません。あまりにつまらなくて、最後まで見ていませんので、全体的な評価はできません(笑)竹中直人が、毎度のようにウザいし(爆)

最初の方からかなり苦痛だったのですが、それでも、どうにかこうにか、半分までは何とか我慢して見ましたが、もう、「どう考えても、この作品を観るために、これ以上の時間を費やすのは人生の無駄遣いだ」としか思えず、途中でやめました

今後、もし、仮の話として、どうしようもなく暇で、この作品を観るしか時間が潰せない……という状況に陥ったのだとしたら……アタクシ、今度は寝ますわ

それでも……、一応はロケ地が、近所といえば近所の鶴岡市の山の中……正確にはほとんど月山の山の中、って言ってもいい場所にある「庄内映画村」(スタジオセディック庄内オープンスタジオ)だったので、がんばって観てたんですよ、アタクシ

実は、ちょうど、この映画のロケ直後に、アタクシに遠方からの来客があり、そのお客の希望もあって、かの地を訪問したことがあったのですな。その時は、この作品名や出演者に関する情報は「極秘」とされていて、誰が出演した、どんな映画かはわからなかったものの、撮影で使われたセットはまだそこに残った状態だったのですな。そんなこともあり、画面を見ていると、場面場面で、「お~~~、あそこかーー」「あ~~アレかーー」「へ~~~、こんな風に撮ったんだ~~~」などと思うところはあったのですが……

すみません。面白くなかった……。久々の途中断念です

というか、このブログの記事同様に、どんなに、この作品が持っているであろう「美徳」を見いだそうとしても、残念ながら、ついぞ見つけられず、その結果、がんばってまで見続けようという気にならなかった、というか……。こんな思いは「ガッチャマン」以来です

まあ、アタクシにとって唯一の救いは、この作品を「映画館で見なかったこと」ですわ

人生は短い
この本を読めば
あの本は読めないのだ

ということですね
「ダメだ、こりゃ!」と思ったら、拘泥せずに、スパッと切り捨てて次へ向かう……それこそが限りある人生を有効に使う方策だと思いますよ。今回ばかりは、さすがに、「やる(見続ける)理由」ではなく、「やらない理由」を優先しましたね

そうは言っても、日頃は、なるだけ「やる理由」を考えるようにしているのですよ(笑)何故ならば、「○○だからダメだ」「××だから出来ない」……などと、「やらない理由」は、いつだって1000でも2000でも挙げられる・出てくるモンですからね。なので、どうせエネルギーを使うのなら、自分の尻を叩く意味でも、積極的に「やる理由」を考えようと……。いつもはそう考えてます

でも、今回ばかりは、ちょっと……無理でした(笑)

なるほど、どんなことでも、一度は「選択してしまった」「選んでしまった」ということもあるでしょう。それは、結果として「事実」で、「過去の決定」として、それこそ確かに存在し、残ってはいますが……過去は過去です。時間は戻せないし、死んだ人も生き返らない。なのだから、その「やってしまったこと」についての「善悪」やら「是非」やらをいつまでも、時間を遡ってまで考え続けるのは、そりゃ、明らかに時間の無駄でしょ?……アタクシはそう考えます

そもそも論で恐縮ですが、この問題、何故ならば……

「人間は間違う生き物だから」です

人間は必ず「間違う」生き物なんですよ。人間という不確実なファクターの多すぎる生物に対し無謬性を求めること自体が間違っている。人は、人間社会は、「間違うもんだ」を前提に考えないとイカンのですよ。飛行機は飛ばすことよりも、落とすことの方が簡単なんですな。だから、飛ばす側・つまり人間に多少のミスがあっても、そう簡単にはぶっ壊れたり落ちたりしないようにして設計され、作られる

フェィルセーフの思想ってヤツですね

「認めたくないものだな。自分自身の若さ故の過ちというものを」
 =シャア・アズナブル、ジオン公国軍少佐

そんなわけで、若かろうが年をとっていようが、人は間違うものだし、失敗するものなのだから、「自分は間違った」「間違ってしまった」ということは素直に認めて、次に進もうじゃないか……なぁ、シャア少佐(←まぁ、シャアは、その自信故か、その後もいろいろ間違い続けますけどね……)

そんなわけで、繰り返しになって恐縮ですが、この映画を選んだのは失敗だと思えるので、最後まで観ませんでした。はい

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