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徒然なるマンマミ~ア……父よ、アナタは偉かった……ネ!

▼倉庫に転がっていた草刈り機(刈り払い機)。どれぐらい前からあるのか不明だが、相当に汚れておりあちこちガタガタ。半ば、捨てられたようなものだったのだろう。一体、いつ、誰が買ったのかもわからない品だ。それでも、もしかすると使えるかもしれない、と思い、エンジンをかけてみたら……。かからなかった……
▼見ればRYOBI製、2ストエンジンだ。2ストなので、構造上に難しいところはない。生のガソリンでもぶち込んでやればエンジンがかかるだろう……と、何度かスターターのヒモを引いてみたが、ぶるるるん、ぶるるるん……となるばかり。おそらく、使わず放置しているうちに、プラグが被ってしまったのではなかろうか?
▼とりあえず本体カバーを外し、汚れを拭き、スパークプラグを外して……本当はワイヤブラシが望ましいところだが、普通の歯ブラシしかなかったので、歯ブラシで電極を掃除してライターで炙って……。そして燃料も、ホームセンターで、2スト専用のを買ってきて……と、ホースがついてなかったので、かなりこぼしてしまったがナンとか給油した
▼せ~~の、でスターターを引いた。ぶるるるるるるるん!お、おおっ、掛かったではないか!と、その時、ぎゅーーーーーーーーーん!おっと、先端の刃が勝手に回転しだしたではないか!幸い、すぐにエンストしたので、大事には至らなかったが、なるほど、こういうわけで、草刈り機でのケガが多いのだな、と納得した
▼要するに、色々いじくり回しているうちに、スロットルの部分が開いていた、というわけだった。とりあえず、エンジンが掛かることを確認出来たので、改めて、周囲に完全にモノがない場所まで移動して、スロットルを閉じて、チョークをオンにして、スターターをよいしょっ、と引く……ぶるるるるるるるるるん、ぶばばばばばばばば……
▼少しアイドリングをしたら、チョークを閉じ、エンジンを安定させる。はははは、昔、乗っていたオートバイを思い出すではないか。これは、妙に、楽しいぞ。スロットルを開け、ブレードの回転数を上げ、次々と生い茂る草木に襲いかかる。ぶぉぉぉぉ~~ん、ちゅ~~~ん、ちゅん、ちゅ~~~~ん。さすがに手鎌より遥かに効率がいいそ、楽しいじゃん
▼順調に作業が進んでいると思う間もなく、何やら草刈り機の挙動がおかしくなってきた。何やら、ブレが激しい。一体、なんだ?狙った場所にブレードが入らない。ブレードの面が回転してしまい、立木に変な角度で当たり、機械が弾き返される……。これは危険だぞ!エンジンを止めないことには危ない。キルスイッチを押し、停止させる
▼草刈り機を見てみた。どうやら、取っ手部分のネジが片方なくなっていたようだ。さすがにこれでは固定出来ない。よくよく見たら、取っ手を固定する別のネジも緩んでいた。実に危なかった。緩んではいたが、使われていなかったので、ごみでも詰まって固定されていたのだろうが、エンジンを掛けたことで、一気に緩んだに違いない
▼では、どう修理するか?それは簡単だ。ネジを探してきて締め直せばいい。真っ先に考えたのが、「そもそもどこかに落ちてないか?」だった。が、コトの始めからこの草刈り機を知っているワケじゃなし。倉庫の中をざっとみたが、それらしいネジはなかった。記憶をたどっても、そんなネジを拾ったこともなかったように思えた
▼そうこうしている時に、ふと、十数年前に他界したオヤジ殿を思い出した。ウチの物置には、あめ玉が入っていたような缶があり、その中に、ネジやらクギやらがいろいろと入っていたのだ。そういえば、家電製品や家具から外れたネジやらボルトやらを捨てずにまあ、保存していたっけ。昭和初期の人間らしく、モノはとにかく大事にしてたな、と
▼今回も、我がオヤジ殿ならば、どこぞの缶から、適当に合いそうなネジを見つけてきて、さささっと修理したことだろうよ……。なるほど、ごみの集まりのようでもあったが、それなりに毎回、利用価値はあったのだな。確かに、家電製品でも、大体のものは、分解し、自分でちまちまと直していたいたっけ。ハンダ付けとかも普通にしてたよな~
▼件のネジは、ホームセンターで入手した。同じタイプはなかったが、まあ、径と長さが同じならば、充分役に立つであろう。1本30円だった。高いのか安いのかはわからないが、この一本で、草刈り機の挙動は安定した。ついでに、緩んでいた他のネジも締め直し、多少のカスタマイズもしたので、ぐんと使いやすくなった。よしよし
▼今回の経験を踏まえ、家の中や周囲で、「ナゾのネジ」を見つけたら、間違っても捨ててしまわないで、必ず保存しておくよう、態度を改めることにした。実は「袋」で買って、未使用になっているネジや金属部品なども、結構あるある。なので、なるだけ、1カ所にまとめて置くことにしようと思う。なぜならば、たかだか小さな一本のネジが、モノを大事にしていた、ちょっとだけ前の昔と、無口だけど、ある意味とても雄弁な世代を、しみじみと思い出させてくれたのだから



徒然なるまんまみ~あでその日暮らし
ふぐりに向いて
ココロにうつりゆくロクでもないことを
底浅く書き綴れば
あやしうヤツこそ
もの欲しグルメ

いにしへ人に曰く
事実は東スポよりも奇なり
人生は糾えるチョコレートボックスの如し、と……


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