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映画「のみとり侍」

のみとり侍 ☆☆/☆☆☆☆☆

2018年公開の日本映画です。主演は阿部寛で、ジャンルとしては時代劇ですね。阿部寛は、古代ギリシャから現代まで、なんともまぁ、役どころの広い役者になったもんです

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Spoiler Alert!

物語としては、江戸時代ですね。江戸時代も中期、十代将軍・徳川家治の治世が舞台です。老中が「賄賂」で有名な田沼意次でありまして、世の中のほとんどが「個人的なカネ」で動いていました。そんな時代に越後長岡藩の藩士・小林寛之進は、藩主が詠んだ歌を、「良寛和尚の歌のパクりでは?」とバカ正直に指摘したことから不興を買い、「ネコのノミ取りとなって、無様に暮らせ」と言われてしまいます

寛之進は「ネコのノミ取り」とは何かがわからないまま、「殿様の命令であるから」と江戸の市中に行き、「ネコのノミ取り」になります

宮仕えのツラいところ、今で言うならサラリーマンの転勤・左遷のようなもんでしょうかね?しかし、ふと思ったのですが、藩主というのは、藩士を好悪だけでは思うように「クビ」には出来なかったようですね

気に入らないから、お前、解雇!

そういうのは武家社会ではなかったようですわ。まあ、一応、主君に対し、絶対の忠誠を誓うことで所領なり知行なりを安堵されていたわけですから、好悪でそれを取り消されたりしたんではたまりませんわなぁ。何より、主君の「好き嫌い」で腹切らされては、戦国時代ならいざ知らず、太平の江戸時代では、だれも付いていかないだろうしねぇ……

と、さて、話は映画に戻りまして……
「ネコのノミ取り」とは、「飼い猫のノミを取ること」を口実に、ネコの飼い主である女性が男性(ノミ取り)を引きずり込んで、あんなこととかこんなことをする、という、早い話が男娼だったのですな

一応、表向きは「ネコのノミ取り」専門業者です。本編の中でも、具体的にどうやって飼い猫からノミを取るのかが、きちんとそれらしく説明されています

で、こちら(ネコのノミ取り専門業者)で、ある程度の日銭は稼ぎつつ、ウラの顔としては、女性の求めに応じ性的サービスを行う。今風に言うなら「表向きはエアコンの修理をしながら、出張ホストもする」みたいな?あるいは、昔懐かし日活ロマンポルノ映画にありがちな「米屋の配達人が……」とか、昔々の裏ビデオの一大話題作「洗濯屋ケンちゃん」のような……(爆)

そういえば「日活ロマンポルノ」も「裏ビデオ」も、今や完全に過去の遺物になりましたね~。現代のインターネット世代からしてみれば、「それの何がすごかったの?」って程度のことですからね~~

と、話が脱線してますが……。そういうわけで、「ネコのノミ取り」業とは、女性相手の売春業だった、ってワケです

何を馬鹿げた話を!!と思いたいところですが、「南総里見八犬伝」などを書いた江戸時代後期の戯作本作家・曲亭馬琴(1767~1848)の随筆には、この「ネコのノミ取り」業者の実態が記録されているのだとか。江戸時代って、ホント、身分制度など、色んな制約はあったものの、結構、何でもありの時代だったんですね~

考えようによっては、隣人に対しすべからく寛容な時代だったのかもしれませんね。今で言うならLGBTといった方々も、今よりは居場所が得やすかったんじゃないかなぁ、などと勝手に想像してしまいます。まあ、ホントのところはわかりませんが

で、寛之進は、長岡藩士のまま、江戸の長屋に住んで「ネコのノミ取り」となるのですが……殿様の命令なので、脱藩とかではないようなんですな……初めて付いたお客さん・おみね(寺島しのぶ)に、「下手くそっ!」と罵倒されてしまいます

寛之進は、自分を全否定され……まあ、そりゃそうです。おみねは、自分に性的サービスをたっぷりしてくれるだろう、と思って「ノミ取り」を頼んだのに、寛之進は、そもそも相手を喜ばす性行為なんぞしたことがない。せっかくカネを払ってるのに、ちっとも気持ち良くならないじゃないか!お前は一体、何しにここへ来たんだ??おみねが怒るのも当然です……落ち込んでいるところで、小間物問屋の婿養子・清兵衛(豊川悦司)に出会い、「女を悦ばせるテクニック」を伝授してもらいます……

まあ、この清兵衛を演じるトヨエツこと豊川悦司が、なんともエロエロさ全開なんですわ。よくまあ自在に動く舌だわい、って感じで、女性をエロく舐めまくります

思えばトヨエツと言えば、「愛の流刑地」でも、今回も出演している寺島しのぶとエロエロなシーンを演じてきましたね。そうそう、思い出しました。トヨエツは、昔から、堂々たる「全裸監督」ならぬ「裸系俳優」だったんですわな~。ナイスですね~

トヨエツも若い時は、今よりも、もっともっとギラギラしてて、尖ってて、ちょっと「痛い」感じの「裸系」でしたが、近年は年も重ねたせいか、なにやら、変なぬめりが取れた、とでも申しましょうか、実に、良い感じの裸系になってますね~

カラダの線も鋭角的ではなくなり、もはや引き締まった、筋骨系ではないのですが、何故か最近の出演作では、毎回、なんかしらで脱いでんじゃないか?って感じですね~
これもファンサービスの一環でしょうかね?(笑)

そういえば、阿部寛も裸系俳優でした(爆)
これまでも「テルマエ・ロマエ」など、出てる作品で3回に1回は脱いでいるのでは?(笑)まあ、かの、つかこうへいに仕込まれ俳優として開花した人ですから、服のあるとかないとかには、あまり拘りはないんでしょうなぁ(←あくまでも表現者として、ですよ)

で、忘れてました!寺島しのぶ!
寺島しのぶも、堂々の裸系俳優でした(笑)こちらも近年のトヨエツばりに、毎作品ごと、なんかしらの形で結果、脱いでるんじゃないですかね?ガッチリとした、やや硬質な雰囲気をもちつつも柔らかそうなそのお姿には、ずいぶんと見覚えがありますよね。こちらも役のためだったら、衣装の有無は全く意味をなさない、という役者魂の塊であります

そんな意味では,この作品は、現代日本が誇る正統派裸系俳優の男女トップクラスがそろい踏みをしたという、実に貴重な作品だった、といえるでしょうね

しかしながら、映画全体としては、正直なところ、ストーリーがいま一つ「????」でした。結局のところ、藩主の気まぐれで最下層に落とされた主人公が、その真面目な性格故に「性の奉仕業」も全力で務め、様々な人々との縁を結びながらも、最後は藩の一大事を救ってめでたしめでたし……という、なにやらハッピーエンドのコメディなのですが……う~~む、微妙だったな~

人の描き込み方と話のスジとがうまく嚙み合っていない、というか……なんとなく、尻のむずがゆさが取れない感じで、結構なストレスでしたね~。まあ、途中で投げ出すほどではなく、話の先行きとしては、「あれれ?この先、一体、どうなるんだ????」って感じではあったのですが……

まあ、そんな感じでした。なので☆二つ!です

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