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映画「ガッチャマン」(ver.2)

ガッチャマン=☆/☆☆☆☆☆
 
GYAO!のいいところは、映画が無料で見られることです。たまたまですが、「ガッチャマン」がかかっていたので、見てみました

ガッチャマンといえば、ご存じ、タツノコのアニメ「科学忍者隊 ガッチャマン」ですね。この映画は、そのガッチャマンの実写版です。といっても、基本、「科学忍者隊」や「ガッチャマン」、敵役の「ギャラクター」といったアニメ版ガッチャマン=言わば、ガッチャマン・オリジン=の単語は引き継いでますが、内容そのものは、はっきりいって、ガッチャマンとはまったく無関係です
 
と、いっても、アタクシ、正直、この作品を見続けるのは苦痛以外の何モノでもなく、途中で放棄しましたので、正直、どこまでガッチャマンと無関係なのかは、実はよくわかりません
 
作品の三分の一ぐらいまで見たところでの断念しました。この作品を見続けるのは、アタクシにとって、「ある意味、時間の無駄なのではないか?」となったですね……。もちろんコレは、アタクシ独自の感覚で、誰にとってでも、同じような感想が得られる、ってワケでは、もちろんないですけどね

アタクシがこの作品の開始40分にして感じたのは、果たしてこの作品には「ガッチャマン」という名前……すなわち「冠」が必要だったのか?ということなのです
 
なまじ「ガッチャマン」だの「健」だの「南部博士」だのと、オリジナル「ガッチャマン」に即した名称やらを使うから、オリジナルの「ガッチャマン」を知っている世代にとっては、どっちらけの映画になってしまうのだけど、これは、全く別物の、なんだかよくわからないけど、古代遺跡から見つかった石に「選ばれた」特殊能力を持った5人が、世界征服を企むナゾの組織と闘う……ってなストーリーだったら、これはSFモノの映画として、全然、ありだと思うんですけどね
 
単語や設定になまじオリジナル「ガッチャマン」のイメージを重ねてしまうが故に、作品に没頭できなくなる……

なんか「既視感」のある話だなぁ……と思いましたね

原作の実写化はいいんだけど、設定は原作に近く、そのくせストーリーは別物……そんな意味で、大いに既視感があったのがこちら↓
マンガ「進撃の巨人」の実写版ですね。
作品の公開年度としては、2017年なので、実際には、こちらの「ガッチャマン」の方が先(2013年)の公開にはなりますが、アタクシ的には、「ガッチャマン」を後から見たので、余計に既視感を感じましたね~
 
カネ掛けてせっかく映画にしてるのに、こちらの「巨人」も、エレンだのミカサだのジャンだのという、原作のキャラ設定に変にこだわって、逆に、原作のファンを激しく呆れさせてしまった……。
三浦春馬のエレン、水島希子のミカサはともかくとして、本郷奏太のアルミン、三浦貴大のジャン……これが映画をぶち壊しにしてましたなぁ……。あっ、2人の俳優としての力量に問題があるのではなく、原作の持つイメージへの冒瀆……とでも申しましょうか……まったく、どっからどうみても日本人の彼らが、「ジャン!」だの「アルミンっ!」だのと呼び合ってる様は、なんだか、カネと手間暇かけた大規模な学芸会みたいで……
 
巨人が現れて人を食う。人類は壁を作ってその中で生き延びている……。その設定世界を生かし、どうせマンガとは別物の映画作品に仕立てたんだから、それならばいっそ、登場人物の名前も変えて欲しかった。そうすれば、変に脳内変換を必要とせず、映画版の作り出す世界を、「別モノ」として楽しむことが出来ただろうに……
 
同じような違和感と残念感が、この「ガッチャマン」にはありましたねぇ。松坂桃李の健や、綾野剛のジョージ……まあ、渋くて一生懸命演じているんですけどね……
 
元々(原作、あるいは初代)の持ってるイメージをリスペクトしつつ、元々以上のモノを作り上げる……実写化、リメイク……なんにしろ、相当、難しいと思いますね。「シン・ゴジラ」ぐらいじゃないですかね?それに成功したのって
 

【初出:2019年10月1日】
改めて読み返しますと、なんかコレ、「ガッチャマン」の話というよりは、「マンガの実写化」の話になってますなぁ。近年、原作はマンガ、という映画が増えてますが、なかなか「原作のイメージを生かしつつ、リスペクトしつつ」というのは難しいもんですねぇ。たぶんそれは、日本のマンガでは作品作品が、代替の効かない、独自の世界観を描いているからなんでしょう。ソンな意味では、日本人俳優だけで映画化するのは、どだい無理がある、つーことですね。「三国志」とかならともかくとしてw


徒然なるまんまみ~あでその日暮らし
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