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Aconite has beautiful flowers and strong poison / ブスとトリカブト (ver.2)

鮮やかな色の花ですね~。先日、月山の4合目付近に行ったら、路肩にこんな青紫いろの花がいっぱい咲いていました。なかなか綺麗なものですね……

って、これ、実はトリカブトです
猛毒で知られる野草ですが、こんな綺麗な花が咲くんですわ
 
トリカブトは塊根……要するに根っこですね、そこに毒があるようです。塊根を乾燥させたものは、古来、漢方薬と毒薬として用いられてきたそうです

漢方薬の場合の呼び名は「烏頭(うず)」とか「附子(ぶし)」と言うそうですが、毒薬に使う場合は、同じ「附子」でも「ぶす」と呼ぶそうです 

不美人な女性を「ブス」というのは、このトリカブトの毒に中毒すると、顔面神経などに障害が出て顔が醜く歪むから……などとする説もあるのだとか
 
で、どれぐらいの毒性か、というと……
 
数十秒で死ぬ!

そうです。「口に入れると数十秒で死に至る即効性がある」んだとか。0.2グラムから1グラムも摂取すれば、ほぼ半数が確実に死ぬそうで、死因は心停止……つまり、心臓が止まっちゃうってわけです。間違って食べたりすると、嘔吐、呼吸困難、臓器不全になるんだとか。

下痢はしないそうですが、いずれ、嘔吐とか呼吸困難とかは、かなりツラそうです。しかも……

しかも、解毒剤はない!
 
とのこと。なので、こりゃ殺ろうと狙われたら確実ですわ

さらに、花粉や蜜にまでも毒性があるようで、トリカブト毒入りの蜂蜜……なんざぁ、甘いんだか切ないんだかわかりません。そんなわけで、養蜂家は、トリカブトの開花時期には、蜂蜜を集めないようにするそうです

漢方薬として利用もあるにはありますが、加工するにしても、相当な専門知識が必要なようで、「素人がやっちゃダメよ」とのことです(←やらねーって)

トリカブトの毒は昔から使われてきました

これだけ即効性のある毒にもかかわらず、そこいらに普通に生えていて入手が簡単ですから、そりゃあ、歴史的にも、いろいろと使われたことでしょう。国内では最近……ってもずいぶん前にはなりますが、そのものずばりの「トリカブト保険金殺人事件」(1986年)とか「本庄保険金殺人事件」(1995~1999年)なんてのが、実際の犯行(殺人)にトリカブトを使った事件でしたね

しかし考えてみると、即効性があり、死因は基本、心停止になるわけですから、耐性のあるであろう若い人を狙う場合はともかくとして、ある程度以上の年齢を狙うには、これは使い勝手がよい毒なのかもしれませんねぇ

狙われた人物が突然、苦しんで死ぬ。外的に異常はなく、既往症もない。状況から判断すると「急性心不全……?」。多額の保険金でもかかってなければ、誰もが「怪しい」と思うこともなく、行政解剖とかにもならず、「突然死」として結論づけられてしまう……
 
そんなわけでこのトリカブト、純粋に「相手を殺すだけ」のために使われたら、結構、ヤバい毒なのではないでしょうか?

とりわけ、中高年以上の突然死が起こりうる世代に対して使うとしたら……。良い子は絶対マネしちゃダメのことよ

ちなみに、北東アジア・シベリア文化圏では、狩猟・軍事目的で、「毒矢」に使われてきたそうです

【初出:2019年10月20日】

しかし、考えてみると、トリカブトの花の蜜を運ぶハチは、その毒でやられる、ってことはないわけですよね?……ね?だとしたら、ミツバチの生態なんぞをよ~~く調べると、トリカブトの毒に対抗する「何か」がわかるかもしれませんね

それがナンの役に立つかはわかりませんけどw


徒然なるまんまみ~あでその日暮らし
ふぐりに向いて
ココロにうつりゆくロクでもないことを
底浅く書き綴れば
あやしうヤツこそ
もの欲しグルメ

いにしへ人に曰く
事実は東スポよりも奇なり
人生は糾えるチョコレートボックスの如し、と……


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