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「ダメ出し」よりも「送り出し」/勝手に「人生相談」……【徒然なるマンマミ~ア】

【相談者・高校2年・女性】
進路のことで悩んでいます。本当は進学したいのだけれど、親が認めてくれません。大学ではないまでも、専門学校とか、自分の可能性を試したいのに、まったく話は聞いてもらえず、「高校を出たら地元で就職しろ」の一点張りです。親は「お前のことは一番近くで見ているから、どんなとこがダメかも良くわかっている」と言います。「やってもダメなのがわかっているので、認められない」といいます。いくら反論しても「お前のことは一番よく知っている」ので、進学してもダメになる、みたいに言います。どうすれば親を説得することが出来るでしょうか(相談は要約・再構成しています)
【回答例】
高校2年生ですか。卒業までは、あと1年と数カ月、大学や専門学校に進むのなら、あと1年程度は時間がありますね……

身も蓋もない回答かもしれませんが

「根気よく親を説得しましょう」

基本的にはそれしかないです。というのも……

まさか家出をするわけにもいかないだろうし、実際に進学するとしても、学費を工面するのだって、学費どころか受験料を工面するのにだって、結局とのところは「先立つものがなければ……」です。未成年・保護下にある立場としては、なんやかんやで、結局は、「親の力」を借りなければならないでしょう。なので、カネを出してくれる人=「スポンサーの説得が大事」ってワケです
これ、社会人になれば必ず必要となるスキルですw前もって身につけておいても、絶対、ソンにはなりませんよw

ただ、一口に「説得する」といっても、その際には、実は「大事なポイント」がいくつかあります。がむしゃらに向かって行けばいい、ってわけでもないw

まず一つ目は、「結果への覚悟を持つ」ってコトです

これは、説得の果てにどんな結果になったとしても、「その決断した道を歩むのは、親ではなくアナタ自身である」という事実は忘れないでね、ということですね。どんな具合に説得するにしても、交渉は、これを「大前提」にしなければなりません

と、言うのも、人間というのは不思議な生き物で、どんな状況になっても、後悔は「必ず」します。自分がやってきたことに「一片の悔いなし!」「我、事において後悔せず」なんてのは、ラオウか宮本武蔵ぐらいなものです

なので、説得の結果、何らかの方向性を選ぶ時は、必ず、最低でも、「自分が決断した」と自信と確信を持って言えるような選び方をして欲しいのです

これは「100%自らの決断」と自信と確信を持っていなければ、遅かれ早かれ「必ず」やってくる「後悔」に際し、一番よろしくない言い訳を並べることになってしまうからです

つまりそれが……「親に言われたから……」「先生がああ言ったから……」

と、さも自分の力ではどうしようもないかのような、他人任せの「言い訳」を並べ、無理やり納得する、というものです

「親に言われた」あるいは「先生に言われた」……。自分ではなく、他の誰かから「強いサジェスチョンがあった」……まあ、考えるヒントとしては、決して悪手ではありません。他人の意見というものは、とかく示唆に富んでいるものですから。なので、自分が決断を下す前にいろいろな意見を参考にする=情報収集するのは、全く以て、やぶさかではありません

しかし、「最終的な決断の理由」までを、だれかの考えに委ねてしまうのは、到底、オススメできません。これは、やってはいけない、最たるモノです

何故か?と言えば……

生殺与奪の権を他人に握らせるな!

そう、鬼殺隊の水柱・冨岡義勇サンのおっしゃってるアレです

つまり、アナタの人生なんですから、主人公はアナタ、ってコトです。決断するのもアナタですし、何よりも、その決断からの先の人生をあゆんでいくのは、結局のところ、アナタ自身なんです。こればっかりは、親でもなく、先生でもなく、自分の責任として自分の人生を進まなきゃならない

なので、決断する主人公は、アナタ自身でなければならない

もちろん、どんな時でも、誰でも、好きなような選択と好きな決断だけが出来るわけではありません。結果的に強いられることだってあるでしょう。だからこそ、自分のためにも、自分で決断し、その決断と、もたらす結果については、自分なりに責任を持たなければならないのです

どういうことかと言うと……「進撃の巨人」の中で、実は「女型の巨人」であるところのアニ・レオンハートも、こんな風に言ってます

「あんたさ、人に死ねって言われたら死ぬの?」

つまりそういうことです。
繰り返しになりますが、人は必ず後悔します。そういう生き物なんです。だからこそ、同じ後悔するにしても、あの時の選択は、少なくとも当時の自分にとってベストであった、という自信と確信を持って、その上で、しっかり後悔するようにしましょう

と、今回の相談に関しては、もう一つ、アドバイスしたいですね。もしかすると、こっちの方が重要かもしれません

それは、あなたの親が言うところの「一番近くて見ているからわかる」という点についてです。諺に「東大デモ暮らし」とか「岡本八郎」とかありますが……ってヲイ!

「灯台下暗し」や「岡目八目」という言葉が示す通りに、当事者だったり、近すぎる存在だと、モノゴトは意外と見えてないものである、ってことです。なので、「親だからわかる」とか「いつも一緒にいるからわかる」というのは、一種の幻想です。思い込みの押し付け、と言ってもいいかもしれません

ただまあ、これをストレートに親御さんに向かって言うと、これまた余計な軋轢となるでしょうから、こんな具合に言い換えてみてはいかがでしょう

「ずっと一緒にいて、私のことを一番見ていて、一番わかっているのは、良くわかった。だったら、だからこそ、『○○だからダメだ』『▼▲なのでダメだ』とダメなところばかりを取り上げて言うんじゃなくて、私のいい部分を評価して応援して欲しい」

誰かの欠点や失敗をあげつらうのは極めて簡単です。世の中、誰しも「やらない理由」や「出来ない理由」は1000でも1万でも出すことができます

だったら、だからこそ、一番近い親御さんには「やる理由」や「やるべき理由」を、一番見ている立場から、ポジティブに示して貰いながら話し合いをしましょう、ということです

「一番わかっている」というのなら、「○○すればダメなあなた」だけでなく、「○○すれば良いあなた」もいっぱい知っているハズです。なるほど、「獅子は我が子を千尋の谷へ突き落とす」などという言葉もありますが、私たちは人間ですw

自分の人生に降りかかってくる萬事については、結局は、自分で解決しなければならんのですから、安易な「否定」から入るのではなく、より難易度が高いのかもしれない「肯定」をこそ「入り口」とすべきなのです

日本人はなかなかに相手を誉めるのが下手な民族かもしれません。文化の中にも、あまり、日常的に相手を誉める、というのが根付いていないような気もします。が、しかし、だからといって、相手の「良い部分」にはひたすら目をつぶり、エラそうに「ダメな部分」ばかりを教えてやっても、それは「マウント」にしかなりません

「どうせ言うなら、良い部分を言って!」

これをベースに親御さんと話してみてください。がんばって!



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ふぐりに向いて
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あやしうヤツこそ
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いにしへ人に曰く
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人生は糾えるチョコレートボックスの如し、と……

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