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マンガ「魍魎少女」が面白いっ!

WEBコミックぜにょん……というのがあるんだそうです。ネット配信のマンガなようですが、そこで連載されている作品です。作者は白石純だそうです

このWEBコミックぜにょんとは別サイトで見つけ読み始めたんですが、いや~~~~、実に面白い。とにかく奇想天外と申しましょうか、不思議なストーリーが、大胆なコマ割の下、迫力のある構図、なにより丁寧にシャープに描き込まれた、時としてグロいタッチの下、スピーディーに進行します。そう、絵が綺麗で格好いいのだな、まずは!(笑)そこが「鬼滅の刃」とはエラい違いだな

さて……

主人公は、なぞの少女・林檎丸です。この世の中に生息するさまざまな化け物=魍魎(もうりょう)……魑魅魍魎(ちみもうりょう)の魍魎ですね。魑魅魍魎とは、人に悪さをする化け物のことで、妖怪変化(ようかいへんげ)とも言います。用法としては、人を形容する場合にも使いますが、まあ、通常は「化け物」そのもののことですね

この林檎丸、何やら武にも術にも強く、相手キャラ=だいたいは妖怪・魍魎ですが=をバッサバッサと切り倒していきます。これがまたクールなんだわ

林檎丸は、師匠のカラダを集めています……

ん?なんかどこかで聞いたことのある話だなぁ……

と思ったら、手塚治虫作品の「どろろ」がまさにそんな作品でしたね。「どろろ」は、48の魔物によって失われ欠損した自分のカラダを取り戻すため、主人公が旅をしながら、魔物を倒していく……というようなものでしたが

今回の林檎丸が取り戻そうとしているのは「師匠」のカラダです。師匠は「雪之条」という人?で、天正十年(1582年)の暮れに、一緒に「魍魎屋」を立ち上げた無二の親友・八房(やつふさ)に七つに刻まれ殺されてしまったそうで

で、そのカラダは八房の魍魎が持ち去ってしまったのですが、雪之条は、何故かはまだ明かされてはいませんが、元々が死ねないカラダなようで、林檎丸が拾い集めた、わずかな骨と肉片が壺に入れられ、そこで「生きて」ます。林檎丸は、「師匠」を元に戻すべく、魍魎屋を続けながら旅をしている……ってな話です

「魍魎屋」というのは、この世に棲息する化け物(魍魎)を捕まえてきて、切って、刻んで、すり潰して、「種」にして売る商売・職業のことだそうです。その魍魎から作りだした「種」は、さまざまな「道具」になるんだそうですよ。或いは保温装置であったり、或いは解錠装置であったり……そんな不思議な使い方が出来るだそうです

物語の時代背景は戦国時代の天正から江戸、明治ときて、大正です

大正時代……まさにこの手の話にぴったりですね「鬼滅の刃」もそうですけど、この大正時代というのは、こういう怪奇モノの時代設定にはぴったりです

まあ、大正時代についてはこちらを読んでもらうとして……

「魍魎」を「種」として売る「魍魎屋」……なんてのは、実に面白いアイデアだと思いますが、本作品の基本コンセプトであるところの「奪われたカラダを取り戻す」というのは、そういうわけで、1967年……つまり、昭和42年には既にマンガにして連載していた……

手塚治虫……改めて凄すぎるわ

今回は、全く意外な形で、手塚治虫という人が、如何にマンガの世界において「神様」みたいな存在で、そのすさまじく湧き出たアイデアが、何十年を経ても色あせることがない……z実際に手塚作品のほとんどが、発表されて半世紀以上がすぎた今読んでも、時代に全く関係なく楽しめる……もちろん、ネタが古くなったり、科学技術がマンガの世界を追い越したりはしているけれども、だ……と、それはそれとして、手塚治虫が、世界史に名を残してもいいほどのスゴイ漫画家……クリエーターだったのだなぁ、と改めて感心させられましたね
手塚治虫記念館……行ってみるかなぁ(笑)

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