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映画「南極料理人」

南極料理人 ☆☆☆☆/☆☆☆☆☆

南極観測隊の一員として南極に行った海上保安官の実体験をベースにした物語なようです。主人公は海保の巡視船の料理人なんでしょうね。先輩で南極観測隊になることを夢見ていて、観測隊員に内定したにもかかわらず、交通事故に遭い、その代役として南極送りになる……という、ラッキーなのかアンラッキーなのか、よくわからない主人公「西村くん」を堺雅人が演じています

本人の希望とは全く関係なく南極に送られた上に、「ドームふじ基地」という、ペンギンだのアザラシだのがいる沿岸部の「昭和基地」から1000キロも内陸で、しかも標高が3810メートルという富士山山頂よりも高い……つまり、空気が薄くて、平均気温がマイナス54度。寒すぎてウイルスも生きられないから風邪もひかない……そんな場所に、野郎だけ8人で数カ月にわたって滞在し、さまざまな科学研究をする……まあ、「西村くん」は料理人なので仕事はご飯を作ることですが

ドーム基地では「氷床深層採掘」というのが行われてます。何をするかというと……、ドーム基地のあたりは南極大陸の地面に氷が3000メートル以上積もっている場所なのです。元々は南極大陸の地面があったわけですが、そこに何百万年もかけて氷が層を作っていって、現在の3000メートル級の「山」になっているわけですよ。そこで、そこから氷柱(コア)を切り出せば、氷の層に残された大気の塵などから、過去100万年ほどの地球の気候変動などがわかる……のではないか、というわけです

ナンとも人手もカネもかかる研究で、それがナンの役に立つのかすぐには解らないようなモノですが、さすが日本人だね~~。黙々とやってるんですな、これが。科研費(科学研究費)というと、例の蓮舫の「一番でなきゃダメなんですか?」も含め、何かと「目に見えるような結果」ばかりすぐに要求されますが、そもそも、こんな具合に、地味ぃ~~~~~な作業を繰り返して、繰り返して、繰り返して……。その先の先の先の方にやっとこさノーベル賞とかそういうものが、な~んとなく付いてくるってわけですよ。しかもやる以上はすべて「一番」でないと話にならない!観測隊のみなさん、本当にご苦労様です

それにしても……
どこでもそうですが、人間、極限状態になると……でも、その中でも、多少の自由があって、しかもそれが「コト食べることに関しては」だったりとすると、やはりその「食べること」にこそ最大の喜びを求め、生きていることの最大の楽しみ=食事、となるんでしょうなぁ……。あ、B型であるところのアタクシは、どこに行ったとしても「喰うこと則ち喜びさ~」の人ですけどね。今まで、「カネがなかった」とか「そもそも食べ物がなかった」などの物理的理由や社会的理由以外で「メシがまったく食えなかった」ってのは、我が半世紀ちょいの人生において3回ぐらいしかないし……いや、2回かな?(笑)いずれ、その程度しかないですけどね~。さすがB型

話は戻しますが……本編でも、倉庫やら資材置き場やらを片付けていたら、何代か前の観測隊員たちが置いていった「伊勢エビ」を発見した……マイナス54度ですから、少なくとも腐りはしません……ので、これは今夜は「刺し身だろ~」と「西村くん」は考えました。しかしこれに対し、他の隊員たちは「これは……海老フライだな」となり、結局、「西村くん」は、多数決のリクエスト通りに、伊勢エビで海老フライを作ることになります。しかしながら、食べてみたら、ほぼ全員が……

やっぱ(伊勢エビは)刺し身だったな……

ナンとも、これは、実際に体験してみないとわからん感覚だろうなぁ(笑)伊勢エビの海老フライ食べたことないし(爆)もちろんドラマでフィクションではありますが……行ってみたいなぁ、南極。なってみたいなぁ、南極観測隊員(笑)

ボクのカラダはラーメンで出来てるんだよ……

食べ物への飽くなき欲求というものは、決して、飢えているだけで起きるものではない、というのがこの映画を観てるとよくわかりますね。とにかく、肩は凝りませんが、腹の減る映画です
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