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湊町酒田の傘福@酒田・山王くらぶ


「傘福」であります

酒田の日吉2丁目にある「山王くらぶ」というところ
元料亭かな?木造3階建ての、そりゃあまあ立派な建物の
2階にある105畳の大広間で
大小50本?基?ぐらい見ることができます

年がら年中見られるものだと思っていたら
実は違ってました

おひな様のシーズンに合わせて
酒田では「酒田雛街道」なるイベントがありまして
旧本間家など、あっちこっちの旧家で
その家で代々受け継がれてきた「ひな人形」が展示され
これが「雛街道」などと言って
周遊するような仕掛けになってるんですが
この「傘福」の展示も
本来は「ひな祭り」とはナンの関係もないんだそうですが
この雛街道に合わせて毎年
展示をスタートしているんだそうです

何のことはない
「いろいろあった方が集客になるだろ?」
ってな理由なようです

まあ、赤を基調とした色合いの派手さといい
なんとなく
「ひな祭りイベント」のキックオフにふさわしい!
そんな感じにも見えるから
喧伝……もとい
宣伝とはナンとも不思議です

そういうわけで
「傘福」と「ひな祭り」には
何の関係も関連もないそうですけどね

年がら年中飾ってるのかと思ったら
10月31日までだそうで

そうするってぇと
10月末から2月下旬までは
山王くらぶに行っても
こんなにたくさんの傘福はない、ってことですな
失礼いたしました

先日
よく調べもしないで訪問を「提案」してました
ダメじゃん、おれ


この「傘福」
傘の下に布製の細工物をぶら下げて
かつては神社や寺に奉納したんだそうです

いつのころからあるのかは定かではないそうですが
江戸時代中期の絵巻物かなんかには
既に登場しているので
遅くてもそこいらにはメジャーになっていたのでしょう

ぶら下がっている細工物は女性が着古した着物をほどいて
そこに古綿を詰めてつくるそうです

子どもの健やかな成長や
家内安全、地域の安寧など
そないなことを願いながらひとつひとつ作り上げていくそうです

その細工物ですが
基本は縁起物で
薬袋や宝袋、小判の入った米俵
ねずみやサル
ひょうたんや鶴亀
打ち出の小づち……

一本の糸(紐)につるされる数は
「割れないように」と奇数だそうで
大きな傘だと999個も縁起物がさげられるのだとか
想いの数と申しましょうか
相当に重そうですね(笑)

そうやって作った「傘福」を寺や神社に奉納して
願いごとをする
そんなものだったそうです

時代によっては
ヘルメットや短刀、日の丸といったものもさげられ
武運長久や戦地からの無事の帰還なども願われたそうで
「傘福」には
その時代その時代の庶民の願いが
一つ一つ手作りされた細工物によって
託されていたようですね

神社・寺などを回って
古い「傘福」を見て回るのも面白いかもしれません
ま、残っていれば、の話ですが

……
……


日本三大「つるし飾り」
ってのがあるそうで(笑)何でも三大だなー

二大って不思議とないな~
四大、五大はあっても
六大とか七大とかになると
「それ、ホントにスゴイの?」
って感じがしますけどね、はい

その「三大」なんですが……

九州・柳川の「さげもん」
伊豆・稲取の「つるし飾り」と並んで
「酒田の傘福」が
日本三大つるし飾りなんだそうです

ほんまかいな~~
でもヨソじゃあんまり聞いたことないし
なるほどではあるんですけどね

庄内暮らしも丸4年が過ぎたせいか
傘福なんぞ
日本中
どこにでもあるものかと思っていたら
どうやら
これはこれで
庄内・酒田独特のものだったんですね~
知らんかったわ~~

ナニはともあれ
実物は「山王くらぶ」でご覧くださいませ


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