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映画「復讐したい」(ver.2)

復讐したい=☆☆☆☆/☆☆☆☆☆

凶悪事件の被害者や被害者遺族が、犯人を裁判にかけることなく、「合法的に復讐」出来るという「復讐法」が成立・施行された日本。妻を殺された中学教師が犯人(受刑者)への「裁判」ではなく「復讐」を選択し、無人島での殺人ゲームに臨む……というような話で、2016年の作品だそうですが、毎度のGYAO!でやってたんで見ました
 
☆4つつけたように、かなり面白かったですね~。映画としては、まあ、「カネかかってないな~~」って感じのちゃっちい仕上がりで、俳優たちも、妙に下手っぴな感じ(特にヒロインが最悪……)の、いわゆる「B級映画」なんですが、ストーリーそのものの面白さというか、設定がなかなかに良く出来てましたね~
 
もちろん、裁判か復讐か?という二者択一はなかなかに直情径行過ぎて、こんな法律がまかり通るようでは、そもそも法治国家じゃねーだろ~~~~ってな内容ではありますがね。
復讐を選択し、孤島で、「丸腰の相手を武装して追い込み殺してOK」だけど、「時間内に犯人(受刑者)を殺さなければ、犯人は無罪放免」となる。島内での殺人ゲーム=復讐がスタートしたら、「実は何でもありで、この時間内にやったこと=殺人は罪に問われないけど、それは復讐者も受刑者も同じ」という。サスペンスというか、そういうドラマとしての設定は、「もしかしたら、もしかしたら、本当に起こりうるかも……(いやいや、絶対にあり得ないでしょ……)」ってな感じで、ホント、良く出来てたと思いますよ
 
まあ、いろいろ「どんま~~い」は多いですけどね。「真犯人」に至るまでの謎解きとか、環境テロリストってグリー○ピー○みたいな連中?とか、クライマックス近くに登場する「プルトニウムの爆弾」とか……。そもそもプルトニウムって、そんな簡単に扱えないでしょうし、あんな簡単に遮蔽できるの??……とヲイヲイ場面の連続で、ツッコミどころ満載ではありますが、ついつい最後までちゃんと見ちゃいました

見終わって最初に思ったのは、「これって、ハリウッドとかでリメイクすればいいんじゃないかな?」……といった勝手な妄想ですが、まあ、冷静に考えてみれば、アメリカの場合だと、別に復讐のための法律を作るまでもなく、被害者や被害者遺族が、まさに勝手に「復讐の実力行使」を現実にしちゃったりもしてるわけですから、映画にするまでの目新しさはないかもしれんですなぁ……

「復讐劇」と言えば、アレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」が世界的に有名ですね。アタクシはこの作品が大、大、大好きなのではありますが、この作品については好き過ぎるのでまたの機会に!

しかしながら、もし、日本で本当にこないな法律が制定されるとしたら、どないな名前になるのだろう??などと考えてしまいました。もちろん通称は「復讐法」になるんだろうけど、では、その正式名称は?
 
「凶悪事件被害者及び家族等の救済を目的とした合法的報復行為及びその執行に関する法律」

……とか? 長いよっ!


【初出:2019年10月19日】
「復讐」は許されるのか?というのは現代の文明社会においては、十分、ドラマになるテーマではありますねぇ。大体の近世以降の文明国家ってぇのは「私的制裁」を法律で禁じてますわなぁ。「眼には眼を」かもしれませんが、反撃というのは往々にして拡大していくものです。2022年で見るならば、ロシアとウクライナの戦争が終わる気配もなく、日に日にエスカレートしている。振り上げた拳を、どこいらで降ろすのか、まったく先が見え無い状態になってる……とはいえ、今回の「復讐」をテーマにした話なら、ロシアとウクライナに関してはあまり適切な例えではなかったな……反省。戦争は、個人的な「復讐」とは、問題の質が根本的に違うわな


徒然なるまんまみ~あでその日暮らし
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