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アニメ「楯の勇者の成り上がり」が面白いっ!
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異世界転生ものです。異世界に「勇者」として召喚されたのですが、剣と槍、弓、楯の四人の勇者がいるようで、主人公・岩谷尚文は「楯の勇者」として呼ばれたのでした
誰でも考えることなのですが、「楯」って勇者なんかい?ってな話ですね。「楯」は防御ですから,まさに「専守防衛」です。その一方で、攻撃力はほとんどありません。となれば、この剣・槍・弓・楯の4人が力を合わせて戦わなければならんハズなんですが……何故か、「楯の勇者」だけ、意図的にいつも仲間はずれにされます。それどころか、強姦魔の冤罪をかぶせられ……
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尚文たちを召喚したのは、異世界の「メルロマルク」という国なんですが、勝手に呼んでおいて、ちょっと持ち上げたかと思ったら、「楯っ」と蔑んだり、執拗に繰り返し繰り返し嫌がらせをしたり、邪魔をしたりして、「楯の勇者」の足を引っ張り続けます
当初はお気楽だった尚文も、度重なる屈辱に、生活は荒み、性格もどんどん歪んでいき、いつの間にか「ダークヒーロー」となっていきます。まあ、その、一度は地に落ちたところからのV字回復ぶりが、ありがちではありますが、小気味いいですね
最終的には、かつて自分を蔑んだ連中に「復讐」して、その上で「世界を救う」という、要するに「正義と愛は最後に勝つ」というなベタな展開ではありますが……前半の、執拗なイジメの部分を耐えて見続ければ、後半からは、結構、面白いですよ
せっかく大きな犠牲を払って、理不尽に耐え、我慢に我慢を重ね、ただただ「勇者」としての義務を果たすべく自らとラフタリア、フィーロを鍛錬し……。尚文が義務の遂行のためにすべてを尽くしているのにも関わらず、地頭が悪いのか、柔軟性がないのか、他の3勇者は身勝手なことばかりをして、尚文の敵と共謀して、足ばかり引っ張る。見ていて腹が立ってきますね。まあ、それでも、地道な努力は周囲に伝わり、理解者が増えていく……
尚文は異世界に来てからというもの、不当に、なにより理不尽にどん底まで貶められましたから、その後も、どうにも偽悪趣味というか、他者への不信感が抜けきれず、ちょっと「歪んでしまった」ようには見えるのですが、そんな中でも、まあ、おそらく根が真面目で実直な性格なんでしょう、じっくりじっくりと、その地位と名誉を回復していく様子には、がんばれ~~と声の一つもかけたくなりますよ
と、いうわけで、思ったよりは遥かに面白かったですね
ただ、一点だけ不満があるとしたら、「なぜ、楯の勇者はそこまで貶められなければならないのか?」という背景説明がほどんどなかったことですかね~
楯の勇者を憎悪する王様、オルトクレイ・メルロマルク32世が、何故、そこまで「楯」を憎むのかがいま一つわからない。wikiなどを見るとまあ、なんとなくわかるのですが、ことこのアニメだけでは、アタクシにはさっぱりでしたなぁ……
さて……
それにしても、タイトルの「成り上がり」ってなんなんでしょ?日本語的に、すごく違和感を感じませんか?
繰り返しになるのですが、この物語は……「楯の勇者」として召喚されたのに、何故か忌み嫌われ、爪弾きに合い、しまいには犯罪者の濡れ衣まで着せられ、人間不信に陥った主人公が、必要に迫られて得た奴隷の獣人少女と闘い続けることで、人を信じることを少し取り戻り、自分を陥れてきた王国自体も、身を挺して守るようになり……
これのどこが「成り上がり」なんだ?
「成り上がり」……辞書で調べてみました
この「楯の勇者の成り上がり」をここ(season1)まで観た限りでは、なるほど、一時はどん底まで突き落とされはしましたが、尚文は元々が「勇者」ですので、①でいうところの「貧しかったり地位の低かったものが、金持ちになったり高い地位を得たりする」というのとは、ちょっとニュアンスが違いますね
では②の「でき上がる」とか「成就する」。これも違いますね。尚文は最初から「楯の勇者」なのであって、物語の進行によって「楯の勇者」になったわけではないので
それなら③は?と見れば、これも違いますね。最初から「勇者」なのであって、物語がすすむことによって、尚文の「位階が上がった」わけでもなければ、「昇進した」わけでもないわけですから
まあ、このタイトルの話を、ラノベ(ライトノベル=文字どおりの軽い小説、SFやファンタジーにしても、ガチではない)でするのは「禁じ手」なのかもしれませんが……とかくラノベは、意味不明な……時として、日本語の使い方としておかしい、そんな表現が多々登場しますね。まあ、本・作品のタイトルそのものが最早キャッチコピーとでも申しましょうか……
似たようなのに「本好きの下克上~司書になるためには手段を選んではいられません」というのがありまして、こちらも元々はラノベで、マンガ化、アニメ化もされていますが、なんで「下克上」なのか、まったく意味不明です
まあ、ラノベは、タイトルからして、語感なりがおもしろければそれでいいのでしょう。話もよくよく読むと「選民思想」だの「優生思想」だの「女性蔑視」だの「幼女趣味」だののてんこ盛りで、よく言っても「レイシズム」としか解釈のしようのない設定だの、ストーリー展開も、「STAR WARS」も真っ青のウルトラご都合主義で、「基本なんでもアリ、トータルで面白ければそれでいい」という世界ですから、そもそもに、そんな細かいことを言うのは、如何にもおっさんの古~~い、古~~~~い発想なんでしょうけどねぇ
まあ、そんな「問題アリ」と思ってる作品群を読んで楽しんでいるですから、そんな枝葉末節なラノベ批判は、天にツバするようなものかもしれませんがね
と、ここで朗報! 今年秋には「Season2」が放送されるようです。楽しみですね~
#楯の勇者の成り上がり #楯の勇者 #楯って勇者になるの #岩谷尚文 #ラフタリア #フィーロ #メルロマルク #メルティ #マイン #槍の勇者 #剣の勇者 #弓の勇者 #STARWARS #ライトノベル #ラノベ #ラノベは何でもアリ #日本語が不自然です #面白ければいいのか
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