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アニメ「ゴブリンスレイヤー」が面白いっ!


「想像力は武器だ、ソレが無いヤツから死ぬ」

「ヤツらはバカだが間抜けではない……」

異世界冒険者もののアニメです。原作は毎度のラノベのようです。なかなかに面白いですよ、これ。ホント、いろいろと感心しました

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まあ、その感心した、ってのが、冒頭に出した「名言」なんですけどね。この「想像力は武器だ、ソレがないヤツから死ぬ」は、文脈的にはなるほどこの物語の中での話には違いないですが、すべてに通じる奥義のようでもあり、実に「深いっ」と思いましたね

簡単にストーリーを紹介しますと……

ゴブリンというモンスターがいます。下級(レベルの低い)モンスターで、「小鬼」とかも呼ばれています。1匹、2匹なら、普通の村人でも、ちょっと武器が使えたり力があったりすれば倒せる、比較的弱いモンスターなんですが、群れを成しており、その「数」で結果的に圧倒されてしまうことがまま発生する、結構、厄介な連中です

しかも、上の名言にもありますように、「バカ」なモンスターではありますが、非常に狡猾で残忍です。「油断すれば村一つが壊滅させられる」というような連中です

さらに、知恵や統率力、高い戦闘力を持った特異種・ロードとかキングとかチャンピオンとか言われる連中もいて、こうなると、下手な軍隊でも負けてしまう……というような状況になります。街が滅ぼされてしまう……大騒ぎです

本編の主人公は、このゴブリンを専門に狩る「ゴブリンスレイヤー」で、名前は特に出てきません。ゴブリン単体はそういうわけで「弱い」もんだから、狩っても報酬も安く、大した名誉にもならないので、駆け出しの冒険者ぐらいしかその討伐を引き受けないのですが、この主人公は、ひたすらゴブリンだけを狩り続けます

物語の中では、まさに「駆け出しの冒険者」や「経験の浅い冒険者」、「どうせ、たかがゴブリンだろ?」と高をくくった冒険者たちが、ゴブリンたちの狡猾なワナに陥り、その圧倒的な数におされ、次々と敗死していきます。女性の場合は、陵辱の限りを尽くされた上に、繁殖のための「苗床」にされてしまいます

しかしながら、「ゴブリンスレイヤー」は、用意周到に準備し、どんなゴブリンの群れかを調べ上げて、貴重な魔法アイテムも惜しみなく使い、とにかくゴブリンを抹殺していきます。なりふりとかは一切気にせず、すべてにおいて「対ゴブリン戦での勝利」だけが優先されるため、社会常識的なカラーには染まらず、変なプライドとか、乏しい知識からの偏見とかもなく、徹底して、執拗に、とにかくゴブリンだけを抹殺していきます

最初は単独でしたが、物語の冒頭で全滅しかけた新米冒険者パーティーの女神官を救ったことからパーティーを組み、後ほどは、他の冒険者たちともパーティーを組むようになります……が、相変わらず討伐するのはゴブリンだけです

この話が面白いな~と思ったのは、まさに、人1人が何事か成さんとおもったら、それはもうなりふり構わず、一直線に目標に突き進むことこそが大事である、というような、明快な方向性が示されていることでしょうかね。教育的、とでも言いましょうか

何か目標を設定し、そこに向かって突き進む時に、「一体、何が一番大事か?」ということですよ。このゴブリンスレイヤーは、その辺りが全くブレません。仮に想定外の窮地に陥ったとしても……って、そんな状況にならないように「想像力」という武器を使いまくっているわけですが……最終目標のために、しなければならない事柄の優先順位を決して間違えません。しかも、すごいのは、常に「自分が敗れる可能性」をもきちんと精査していることですね~。相手(ゴブリン)を舐めたり、侮ったり、逆に過大評価したりしないのと同様に、自分自身の出来ることや力量についても冷徹に評価しています

何のためコレをしているのか?

ともすれば迷ったりするもんです。とりわけ、「なかなか結果が出ない」とか「思うような結果にならない」とか。人間の忍耐力は無限ではないので、誰しも、飽きたり、疲れたりはするもんです。気分が落ち込む時だってあるでしょう。例えば、就活であまりに連戦連敗が続いている時とか、回っても回っても仕事が取れない時とか……。異性にまったくモテない……なんてのも、世代によっては大事なコト、由々しき大問題ですよね

そんな時でも、ゴブリンスレイヤーは、最終目的への道を着実に進んでいきます。最終目的のために、いま、何をすべきか?何をどうすべきか? まあ、彼にとっての最終目的は、依頼を受けて対峙する、眼前のゴブリンの群れを完全抹殺することですけどね(笑)

寡黙にして目標を失わず、手段と対抗策には想像力をフルに生かし行動する……まさに、「生きる」という行為すべてに通じる示唆ではないでしょうか?

と、まあ、熱く語ってしまいましたが……なかなかに面白い作品でしたよ、ホント

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