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映画「42~世界を変えた男~」/42

42~世界を変えた男~ ☆☆☆/☆☆☆☆☆

野球のメジャーリーグ(MLB)が好きな人なら誰でも知ってる「背番号・42」。毎年、4月15日には、MLBでグラウンドにいる選手全員が背番号「42」を背負いゲームを行います

4月15日=「ジャッキー・ロビンソン」デーですね

ジャッキー・ロビンソンは、第二次世界大戦の終結からまだ間もない1947年、黒人で初のメジャーリーガーとなった人です。彼の背番号42は現在、MLBで唯一の全球団共通の永久欠番となっています

ジャッキー・ロビンソンがメジャーリーガーになった当時というのは、メジャーの選手……400人ぐらい居たそうですが……は、全部白人だったそうです

一方で、黒人だけによる「ニグロ・リーグ」というものあったというから、アメリカというのは不思議な国ですね。こちらの観客は、黒人だけだったんですかね?このドラマではあまり細かくは描かれていないんでわからないですが

まあ、いずれ、それだけBaseballが人気スポーツだった、ってことなのでしょう

この作品では、黒人野球選手のジャッキー・ロビンソン(チャドウイック・ボーズマン=俳優だけでなく脚本家もやってるようですね)が、アメリカ野球界……というよりは、アメリカスポーツ界ですかね?……の「開拓者」として、理不尽な無数の差別にさらされながら、実力で相手をねじ伏せていく様子が描かれています

「至誠天に通ず」といったところでしょうかw

しかしながら、アタクシは、これはむしろ、ブルックリン・ドジャース(今のロサンジェルス・ドジャース)のオーナーであった、ブランチ・リッキー(なんと、ハリソン・フォードがいい味出してます)の物語だったのではなかろうか?とも思いましたね

物語は、第2次世界大戦も終わり、兵隊たちが現場に復員し、「平和」の経済がどんどん回り出した1947年のことです

戦勝国・アメリカ、まさに、黄金の50年代、60年代……「豊かさの絶頂」へと登っていこうという時代ですよ

リッチーは、白人選手だけの世界だったメジャーリーグに、「黒人選手を入れるんだ!」と宣言。周囲の猛反対を無視して、どんどんと話を進めます

ある意味、ジャッキー本人は、巻き込まれた、と言っていいでしょう

リッチーは「やがては黒人選手がプレーすることが当たり前になる」として、まあ、時代の最初の扉を開けて、ジャッキーをその中に放り込んだだけかもしれません

リッチーは「興行主」ではありますから、客の集まる「興行」を打つのが仕事ですね。そんな彼でも、「黒人を『クラブに入れる』」という当時の世間一般の常識とは、とてつもなく逆行したアイデアで、ジャッキーもリッチーも、脅迫やら命までも狙われます

現代の我々にしてみれば、メジャーリーグに黒人選手がいるのは「当たり前」で、何が怪しからんのかわからんほどの話ですが、当時はそうではなかったのです

黒人がいると汚れる……

もちろん、ありとあらゆる分野を見ても、そんなものは妄想以下の話で、何の根拠もありませんが、この当時は、そんなアホな話をまことしやかに信じていた人もいたんですね

無知は罪です

そして、人間というものは、「知らないもの・こと」について、残酷です。ジャッキーは、その力で、降りかかる根拠なき批判をねじ伏せていきました。リッチーは、挫けそうになるジャッキーをサポートしていきました

つまるところ、何故、リッチーが「黒人選手をメジャーリーグへ」と思ったのか、映画を観た限りでは、とんと理解できなかったのですが……。まあ、この2人の活躍があったからこそ、現代の我々は大谷翔平のメジャーリーグでの活躍を楽しむことが出来る、ってわけですけどねw


徒然なるまんまみ~あでその日暮らし
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ココロにうつりゆくロクでもないことを
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事実は東スポよりも奇なり
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