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映画「ランボー」/First Blood

ランボー ★★★/☆☆☆☆☆

なんでまた、今さら「ランボー」???

はい、わかります。わかります

実は、仕事絡みで「ランボー」シリーズを見なければならなくなり……って、どんな仕事だよw 「ランボー」の1,2,3を一気見したんですな。今さらですが、「ランボー」シリーズ、実は一つ・1作として見たことなかったことに、改めて気づきましたわw興味なかったんだろうね、公開当時w 同室のジョーが「ランボー、ランボー」って言ってたから、なおさら、ウザかったのかもw

で、言わずと知れたシルベスター・スタローンの代表作ですね。1982年の作品です。ご存じのように「ランボー」はシリーズとなり、1985年の「ランボー/怒りの脱出」、1988年の「ランボー/怒りのアフガン」、2008年の「ランボー/最後の戦場」、2019年の「ランボー ラスト ブラッド」と続きました

1作目の原題は「First Blood」でした。Wikiによると、First Blood とは「ボクシングで最初に対戦相手を流血させた時に使う慣用句 "draw first blood" から取ったもの」であり、直訳すると「先制攻撃」となるんだそうです

劇中で、「保安官たちが先に仕掛けてきた」と語る場面があり、 "draw the first blood" という台詞があるそうです(吹き替え版だったので、わからんかったw)

SPOILER ALERT

ストーリーは、1981年12月、ベトナム戦争からの帰還兵ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)は、ベトナム時代の戦友を探してワシントン州の田舎町にやってきました。しかしながら、戦友は、ベトナム時代に浴びた枯れ葉剤(化学兵器)の後遺症でガンになり、死んでました。しかたなく、ランボーが町で食事をしようとすると、保安官がランボーに対し、露骨に嫌悪感を示し、強制的に町から追いだそうとします。
1度は町境まで運ばれたランボーですが、町に戻ろうとしたことから保安官に逮捕されます。保安官事務所では、ランボーを不審者・危険人物扱いし暴行。ランボーは、保安官事務所の助手たちを殴り倒し脱出。山に逃げ込みます……
……
……
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映画が公開された当時、ベトナム帰還兵というのは、アメリカ社会において、大きな問題となってました
 
まさに「国のため、命をかけて、なんの縁もゆかりもない東南アジアのジャングルで殺し合いをしてきたアメリカの若者たち」は、帰国したら「赤ん坊殺し」「殺人者」と罵られ、戦場の恐怖から逃れるために使っていた麻薬での中毒症状や、今でいうところのPTSDを抱え、社会から孤立、隔絶されていました。当然のように、身体の一部を失い不自由になった帰還兵たちに対しても、この「差別」は同様、あるいは、それ以上に、あったようです
 
ベトナム帰還兵=アタマのイカれた厄介モノ、だったのですね
 
アメリカはベトナム戦争に約270万人の兵士を動員したそうです。戦死者は5万7千人。負傷者は15万人、などとも言われてます……と、実は、wikiなどを駆使して調べてみたのですが、結局のところ、それぞれ何人だったのか、きちんとした数字はわからなかったのですわ、まあ、こないに居た、と言うところを含みおきください
 
同じ帰還兵でも、第2次世界大戦や朝鮮戦争では、「自由を守った英雄たち」でした。ところが、ベトナム戦争は、アメリカにとって「負けた」戦争であることもあり、帰還兵たちは、世の中の「手のひら返し」を一身に受けてしまう結果となりました。世間ってのは勝手なもんです
 
世の中には、徴兵制があれば「日本の社会ももう少し成熟したものになる」だとか、徴兵制には教育的効果もあり、「学校教育の中では教えられないことが、兵役の中では教えることができる」などとヌカしてるアホがいて、そのアホに拍手喝采しているノータリンも数多く居るようですが……

歴史に学べよ
 
だいたい、戦争とかで勇ましいこと言ってるヤツは、自分は絶対「戦場に行かない」とわかっているヤツらばかりだよな~。「徴兵制 行かぬヤツほど 勇ましく」ってなもんだ。「まずアナタから前線へ」だぜ
 
閑話休題
 
まあ、ベトナム戦争自体が、米ソ冷戦下の代理戦争でもあり、「核兵器を使わない」というオプションの中で、結構、通常兵器であれば何でもあり、のような戦争をしてましたね。根底には、白人優位主義のようなものもあったと思いますよ。アメリカ軍が、ベトナム人に対して行った数々の残虐行為は、とても、相手が「人間」であるとは思えないようなこともいっぱいありましたから
 
……と、ベトナム戦争への評価はともかくとしてw
 
「ランボー」。1作目は、そういうわけで、なかなかに深いテーマでした。アクション映画ではあるのですが、まあ、社会の問題をクローズアップしてた、というか。そんな意味では、平凡そうなランボーが、理不尽な扱いを受け、遂には復讐(というよりは、自分を守る)する。判官贔屓みたいな部分もあり、それなりに考えさせられる作品だった、と思いますね
 
元より国も違いますから、こと「ベトナム帰還兵」の問題というのは、我々にはなかなか理解出来ない部分もあるとは思いますが、まあ、国・国家の都合に翻弄されるのは、いつも、末端の市民であることよ、などと考えた次第です
 
今回は、そういうわけで、仕事の都合もあり、1~3を一気見したのですが……これ、たぶん、1作目がウケたから、2作目となり、3作目に続いたんだろうな~って感じでしたね

Wikiによると、原作(小説らしいですが)では、ランボーは最後に大佐に射殺されて終わるのだとか
 
タイトル自体も、「Rambo: First Blood Part II」「Rambo III」と、回を重ねるごとに「ランボー」が前に出てくるご都合ぶりw「2」のベトナム、「3」のアフガニスタンと、それなりに、ランボーが戦いに行く理由は示されるのですが、ヒロインが登場したり、子どもが登場したり、と、ストーリーに娯楽要素が増えていきます。「柳の下のドジョウ」じゃあありませんが、「ウケる・アタる」と思ったら、「とことん話を引っ張る」というのは、ここでも何度か取り上げている、ハリウッドの悪い部分ですね~

もちろん、回を重ねるごとに、話が面白くなっていくのならともかく、大体は、1作目の感動やら驚きやらを超える、ってのは滅多にありませんね~
 
そして、これまた何事でも同じように「辞めどき・止めどき」も難しい
 
「ランボー」もまた、その典型な作品群だったのだ、といえるでしょうw




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