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映画「ハドソン川の奇跡」/Sully

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ハドソン川の奇跡 ☆☆☆☆/☆☆☆☆☆ 2009年1月15日午後3時半ごろに、アメリカはニューヨーク・マンハッタンを流れるハドソン川に、USエアウェイズ(現アメリカン航空)という民間航空会社の旅客機1549便が不時着水する事故がありました 1月!NYは緯度でいうと北緯40度42分。日本で言うと青森市の40度49分並みなので、冬はかなり寒いです! さて、この1549便は、ニューヨークにあるラガーディア空港からシャーロット・ダグラス国際空港を経て、シカゴのタコマ国際空港行き。機体は、エアバスのA320-214型で、当時は乗員・乗客155人が乗ってました。 しかし…… ラガーディア空港を離陸して5分後、バードストライクに遭遇!両エンジンが停止するという重大トラブルに見舞われます。バードストライクとは、鳥が飛行機とぶつかることで、エンジンに飛び込まれたりすると、エンジンが爆発したりします。エアバスA320型には2発のエンジンがあります。なかなか両方のエンジンがバードストライクに見舞われる可能性というのは、確率論的にも滅多にないことなんですが……この1549便では不幸にして発生してしまいます しかし、事故機を操縦していた元米空軍パイロットのチェズレイ・”Sully"・サレンバーガー機長は、冷静に、機体をハドソン川に不時着水させることを決断。機体は壊れることなく川に着水、155人の乗客・乗員全員には1人の犠牲者も出さずに全員が救助されました この事件は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、この映画はその実話を元に、クリント・イーストウッドが、トム・ハンクス主演で製作・監督したものです。ちなみに、原題の”Sully"=サリー=とは、サレンバーガー機長のニックネームです トム・ハンクス……相変わらずいいですね。どこにでも居そうなオッサンを演じさせたら最強なんではないでしょうか。しかしながら、当然のように、その、どこにでも居そうなオッサンは、「ハドソン川の奇跡」で一躍ヒーローとなります。その一方で事故調査委員会は、シミュレーターでの検証結果を元に、「事故機はハドソン川に降りなくても、無事にラガーディアを含む最寄りの飛行場に着陸できた」として、サリーがさながら自己顕示欲から危険な賭けをしたのでは……と追及します ネタバレで恐縮ですが、何かがあった「後」から、あったことをなぞ...